【4月7日 AFP】パレスチナ自治区ガザの民間防衛機関は、イスラエル軍の空爆により6日に少なくとも44人が死亡したと発表した。一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ハマスが支配するガザからロケット弾が一斉発射されたのを受け、「強力な対応」を命じた。

イスラエルが3月18日にガザでの軍事攻撃を再開し、2か月間の停戦が終わって以来、パレスチナ人数十人がほぼ毎日殺害されている。

民間防衛機関のマフムード・バッサル報道官は「きょうの夜明け以降のイスラエルの空爆により、少なくとも44人が死亡した。そのうち21人は(南部)ハンユニスで死亡した」とAFPに語った。

バッサル氏によると、ガザ市アルトゥファ地区のアルナキール通りへの攻撃では、製パン所の近くに集まっていた6人が死亡した。その中には子ども3人が含まれていた。

ハマスは声明で、この攻撃について「意図的な子どもの殺害行為」だとし、「占領軍とそのファシスト指導者らの残忍かつ野蛮な性質を裏付けるもの」だと非難した。

一方、イスラエル軍は6日、ガザから数分間に約10発の「発射物」が発射されたと報告。そのほとんどを迎撃したとしている。これを受けて首相府は、ネタニヤフ首相が「強力な対応」を命じたと発表した。

イスラエル警察は、ガザとの境界に近いアシュケロンに破片が落ちたと指摘。救急隊員は、男性1人が負傷したと明らかにした。

ガザの保健当局によると、イスラエル軍が先月攻撃を再開して以来、ガザでは1330人以上が死亡した。(c)AFP