南スーダン、米国のコンゴ強制送還者受け入れ 自国民へのビザ失効措置で
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【4月9日 AFP】南スーダンは8日、米国から強制送還されたコンゴ民主共和国の男性1人の受け入れを発表した。この一件は外交問題に発展し、米政府は南スーダン人全員の米国ビザ(査証)を失効する措置を講じていた。
米政府は5日、南スーダンが複数の強制送還者を受け入れず、「米国を利用している」と非難。
これを受け、南スーダンの外務省は7日、今月、南スーダンに送られてきた男性1人はコンゴ民主共和国出身者で、偽名だったことが問題の原因だと説明した。この男性は米国に再び送還されていた。
外務省は「南スーダンと米国の友好関係に基づき」、男性の入国許可を決定したと声明で発表。
「米国からの強制送還が確認された南スーダン国民の帰国支援に引き続き尽力する」と主張した。
米国務省のタミー・ブルース報道官は、米政府は南スーダンが声明の発表内容を実行するまで待つと表明。
「南スーダンが完全に協力した場合、南スーダン人に対するこうした措置(ビザの失効)を再度検討する用意はある」と述べた。
南スーダンは2018年までの5年に及ぶ内戦で40万人が死亡。不安定な状況が続き、治安も悪化している。(c)AFP