小紅書、違反マーケティングで100万アカウント処分へ
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【4月10日 東方新報】中国のソーシャルメディア「小紅書(Red)」の「薯管家」はこのほど公告を発表し、プラットフォーム上で違反マーケティング行為の重点的な取り締まりを開始すると明らかにした。今回取り締まりの対象となる主な違反行為には、プラットフォーム外で仲介業者と連携し、小紅書上に大量のマーケティング系ノート(投稿)を掲載する行為や、水軍(スパムアカウント)を動員してノートのコメント欄に特定のコメントを投稿・拡散させ、偽の評価を作り出したり、ユーザーをプラットフォーム外の取引へと誘導したりする行為が含まれる。
プロジェクト責任者は、今年4月からプラットフォームが継続的に違反マーケティングの厳格な取り締まりを開始し、初回の取り締まりでは約100万件の違反アカウント、100万件を超える違反マーケティング投稿、1000万件を超える水軍コメントを処分する見込みであり、近年でも最も厳しいレベルの取り締まりになると述べた。「今後もプラットフォームは違反マーケティングに対する厳格な管理を維持し、状況に応じて取り締まりの強度をさらに高めていく」としている。
公告によると、一部の業者が非公式な仲介業者や黒灰産組織(違法または半違法の業者)を通じて、小紅書に大量の違反マーケティングノートを掲載し、水軍を組織して特定のコメントを投稿・拡散させている。これにより、他のユーザーの消費判断に混乱をもたらし、ほかの商家の正常な経営にも深刻な影響を与えている。プラットフォームは、違反マーケティングノート、コメント、アカウントに対して処分を行い、情状が重い場合は永久にアカウントを停止するとしている。
現在、違反マーケティング機関や黒灰産組織は、フォロワーが1000人を超える小紅書アカウントを大量に管理しており、これらのアカウントを通じて大量の低品質な「蒲公英(小紅書の公式インフルエンサー広告プラットフォーム)」ノートを発信している。これらのノートは一見すると小紅書の公式「蒲公英」プラットフォームを通じて発信されたように見えるが、アカウント自体が偽装されたものであるため、これらのノートも違反投稿と見なされ、厳しく取り締まられる。また、プラットフォーム規則に違反している「蒲公英」クリエイターに対しては権限を剥奪し、情状が重い場合は直接アカウントを封鎖する。
今回の取り締まりには、違反マーケティングノートのほかにも以下の行為が含まれる:
水軍がユーザー誘導や商品宣伝を目的に特定のコメントを転送・返信する行為、医療美容などの地域サービス業界が水軍を利用して顧客情報を収集するアカウント、観光業などでコメントやダイレクトメッセージを通じて潜在顧客を引き込むアカウントなど。
プロジェクト責任者は、違反で利益を得る集団や黒灰産組織は常にさまざまな手段でプラットフォームの管理に対抗しようとしているが、小紅書は引き続き違反マーケティングを厳しく取り締まり、健全なコンテンツ生態系の維持に尽力していくと述べた。また、商家に対しては規則を守ったマーケティングを行うよう呼びかけ、コンテンツ生態系を守ると同時に、自らが損失を被ることのないよう注意を促している。(c)東方新報/AFPBB News