【4月17日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズは16日、ドナルド・トランプ米大統領が、イスラエルによるイランの核施設攻撃計画を阻止したと、政権関係者の話として報じた。米政府は現在、イランの核開発を抑制するため、新たな核合意の締結を目指している。

政権関係者によると、イスラエルは5月、イランの核施設を標的とした攻撃計画を立て、米政府に協力を要請した。米側はその後数か月にわたり、作戦の実行可能性などについて協議を続けていたという。

しかし、トランプ大統領は先週、ホワイトハウスでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談した際に、対イラン攻撃を支持しない意向を伝えた。そのうえで、イラン政府と直接協議を行う方針を明らかにした。

トランプ氏は1期目の2018年に、イラン核合意から離脱。現在、新たな核合意を模索している。

米国のスティーブ・ウィトコフ特使(中東担当)とイランのアッバス・アラグチ外相は12日に中東のオマーンで、2015年の核合意崩壊以降では最高位となる協議に臨んだ。次回の協議は、19日にイタリア・ローマで行われる。(c)AFP