【4月20日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領とその強硬政策に抗議する大規模デモが19日、ニューヨークやワシントンなど米各地で行われた。本格的な反トランプ・デモとしては、今月5日に続き、2度目となった。

ニューヨークでは、市の主要な図書館の外に人々が集まり、「米国に王はいらない」「専制に抵抗せよ」といったスローガンを掲げた。

多くの人々がトランプ氏による不法移民の強制送還に反対し、「ICE(移民・関税執行局)はいらない、恐れるな、移民はここで歓迎される」と唱えた。

ホワイトハウスの外でベンジャミン・ダグラスさん(41)はAFPに、トランプ政権は「法の支配という理念と、米国に住む人々に対する虐待を政府は抑制すべきだという理念に直接、攻撃を仕掛けている」と語った。

パレスチナ支持の学生抗議者で、先月逮捕されたマフムード・カリルさんの釈放を求める看板を持ち、カフィーヤ(頭巾)をかぶったダグラスさんは、特定の個人が「外国人嫌悪をあおり、長年の法的保護を侵食するためのテストケースとして選ばれている」と話した。

ニューヨークのデモに参加したホロコースト生存者の娘、キャシー・バリーさん(73)は、ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーが権力の座に上り詰めたのとまさに同じことが、「この地で起きている」と語った。

「ただ一つ言えるのは、トランプはヒトラーや他のファシストよりもはるかに愚かだということだ」「彼(トランプ氏)は操られている。そして彼自身のチームも分裂している」と付け加えた。

デモを呼び掛けた団体「50501」は、約400か所でデモが計画されたとしている。(c)AFP