【5月1日 AFP】ドナルド・トランプ米政権は4月30日、不法移民を第三国に移送する新たな協議を進めていると明らかにした。ルワンダが交渉相手の一つとみられている。

マルコ・ルビオ国務長官はトランプ氏が主導する閣議で、「わが国は第三国の人間を受け入れてくれる国々を積極的に探している」と説明。

「それはエルサルバドルだけではない。卑しむべき人間の一部をあなた方の国に移送させてもらいたいと伝えるため、他の国々と協議している」と述べた。

情報筋の2人は匿名を条件に、米政府と協議中の国の一つとしてルワンダを挙げた。

ルワンダはアフリカで最も安定した国の一つで、英国の前保守党政権は、資金援助と引き換えに不法移民をルワンダに移送する計画について同国と合意に達していたが、昨年7月に発足したキア・スターマー政権は合意を破棄した。

トランプ氏が不法移民の大量国外追放を実施する中、エルサルバドルは米国から自国民だけではなく、ベネズエラ移民も受け入れている。

しかし、エルサルバドルの男性が同国の刑務所に誤送還される事態が起き、トランプ政権は事実を認め、連邦最高裁判所に男性を米国に帰還させるよう命じられたが、連れ戻すことはできないと表明するなど、エルサルバドルとの合意は物議を醸している。(c)AFP