中国初の「免税商業」4A級観光地が三亜で除幕
このニュースをシェア

【5月2日 東方新報】中国初となる免税商業を中核とした国家4A級観光地「三亜(Sanya)国際免税城観光区」の除幕式が4月29日に行われた。今回の指定は、海南省(Hainan)の文化・観光産業の発展および国際消費センター建設政策の一環として位置づけられている。
三亜国際免税城観光区は、三亜市海棠湾国家海岸の中心エリアに位置する。3つの主な建物群と「雲戒橋」と呼ばれるランドマーク的な景観施設で構成され、建築設計を主な特徴とする構成となっている。高級ブランドのショッピング施設と文化・観光体験を一体化させており、海南省の離島免税政策における中核的施設として、2014年の営業開始以来、累計で9200万人以上の来訪者を記録している。
観光区は、除幕後初の大型連休である「五一」(労働節<メーデー>)に合わせ、複数のテーマイベントを実施する予定だ。5月5日まで、すべてのブランドに対しポイント5倍付与、美容関連ブランドにおける複数購入時の割引、一定額以上の購入でのポイント贈与や即時割引などが行われる。また、三亜市政府が発行する免税専用クーポンも併用可能で、6段階の割引枠が設定されている。
施設内では新たに「屋外運動街区」が設けられた。中心には「海島テニスコート」が設置され、11のアウトドアブランドが参加する。体験型企画、飲料イベント、パフォーマンス企画などが実施される予定である。また、「中免全球悦享季」イベントでは、中国風のメイクと写真撮影体験を提供する「花容苑」エリアも設けられ、伝統文化と現代的な装いを組み合わせたサービスが実施される。
中国旅游集団海南エリア本部の総経理・周領軍(Zhou Lingjun)氏は、三亜国際免税城について、建築、展示、消費空間の複合運用により、商業空間を文化・観光体験の場へ転換する取り組みであると説明した。今後は「文化・商業・スポーツ・観光・ヘルスケア」を軸とする複合型展開を進め、多様で差別化された消費空間の構築を進める計画であると述べた。(c)東方新報/AFPBB News