【5月3日 AFP】米国のドナルド・トランプ政権は2日、同盟国ドイツが同国第2党の「ドイツのための選択肢(AfD)」を極右団体に認定したことを異例の強い言葉で批判した。

2月に独ミュンヘンを訪問した際にAfDのアリス・ワイデル共同代表と会談したJ・D・バンス副大統領は、ドイツと米国を結束させた勝利の瞬間である「ベルリンの壁」崩壊に言及。

X(旧ツイッター)への投稿で2日、「西側諸国は協力してベルリンの壁を崩壊させた。そしてそれは、ソ連やロシアではなくドイツの体制側によって再建された」と主張。

トランプ氏と同様に反移民を掲げ、2月の総選挙で第2党に躍進したAfDを「ドイツで最も人気のある政党」と評した。

マルコ・ルビオ国務長官も、ドイツの情報機関によるAfDへの監視強化を激しく非難した。

Xで、「ドイツは情報機関に野党を監視する新たな権限を与えた」「民主主義ではなく、偽装された専制政治だ」と批判。

「ドイツは方針転換すべきだ」「真に過激なのは、先の総選挙で第2党となった人気のあるAfDではなく、体制側の危険な国境開放型の移民政策だ。AfDはこれに反対している」と続けた。

これに対しドイツ外務省は、AfDの極右団体認定は独立した調査に基づくものだとして、ナチス・ドイツの過去を持ち出して反論した。

同省はXでルビオ氏に対して英語で、「これが民主主義だ」「極右は阻止しなければならないことをわれわれは歴史から学んでいる」と述べた。(c)AFP