米コロンビア大学、研究者約180人解雇へ トランプ政権が助成金削減
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【5月7日 AFP】米コロンビア大学は6日、ドナルド・トランプ大統領が同大学への助成金4億ドル(約570億円)を取り消した措置を受け、資金不足により約180人の研究者を解雇すると発表した。
トランプ氏は、米国の名門大学が反ユダヤ主義や反米感情の温床になっていると主張。対処の一環として助成金を打ち切り、外国人学生のビザを取り消して国外追放する動きを見せ、コロンビア大学も標的にしている。
コロンビア大学のクレア・シップマン学長代行は署名入りの文書で、「さまざまな研究活動で困難な選択を迫られ、残念ながら本日、影響を受けた連邦助成金の全体または一部を受けていた約180人の同僚が、更新打ち切りまたは解雇の通知を受け取ることになる」と発表。
「打ち切りになった助成金で、何らかの形で資金提供を受けている研究者の約20%に相当する」としている。どの研究プロジェクトが対象になるかは明記していない。
コロンビア大学は、助成金の復活を求めて連邦政府に今後も働き掛けていく意向を示している。
トランプ氏は、ハーバード大学に対する約22億ドル(約3100億円)の助成金も凍結している。(c)AFP