アフリカの自然保護団体、監視員による先住民へのレイプ・虐待認める
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【5月10日 AFP】アフリカ12か国で自然保護に取り組むNGO「アフリカンパークス」は8日、同団体の監視員らがコンゴ共和国のオザラコクア国立公園で先住民をレイプ、虐待するなどの人権侵害に関与していたと認めた。
南アフリカ・ヨハネスブルクに拠点を置くアフリカンパークスは、英国のヘンリー王子も理事会に名を連ね、欧州連合(EU)と米国から資金援助を受けている。
アフリカンパークスは、「いくつかの事例で人権侵害が発生していたことを認め、被害者が受けた苦痛と苦しみに深く遺憾の意を表する」と表明した。
英国のメール・オン・サンデー紙とドイツのニュース番組「ターゲスシャウ」は、地元住民がアフリカンパークスに雇われた監視員らにレイプ、殴打、虐待を受けたと主張していると報じていた。
アフリカンパークスは、2023年半ばにこの問題を認識。地元住民らの主張を調査するため、英ロンドンに拠点を置く人権法律事務所「オムニア・ストラテジー」に調査を委託した。
同法律事務所は、16か月に及ぶ調査でレイプ、虐待、「違法な殺害」を含め、身体的・性的暴力を含む21件の申し立てを調査したと説明。ただし、調査結果や勧告内容については詳述していない。(c)AFP