【5月12日 AFP】ウクライナを支援する主要欧州諸国および欧州連合(EU)から成る「ワイマール・プラス」グループは12日に英国で、外相級会議を開く。英外務省は「ロシアの侵略を撃退し、欧州の安全を強化する」ことが議題になるとしている。

ワイマール・プラスは、ウクライナ紛争および欧州の安全保障をめぐるトランプ米政権の政策転換を受け、今年2月、ドイツ、フランス、ポーランドから成る「ワイマール三角連合」に英国、イタリア、スペインとEUが加わり、活動を開始した。この枠組みでの会合は6回目で、英国では初の開催となる。

英外務省は、ロシアの侵略を支持する者に対する追加制裁を発表する予定だと述べた。また「欧州の安全保障を強化するための共同の取り組みと、ウクライナにとって公正で持続的な平和を確保することの両方」に焦点を合わせると説明した。

ワイマール・プラスの一部首脳は10日にウクライナを訪問。ロシアに対し、和平交渉へ向けて無条件の30日間停戦に応じるよう、米国と共に呼びかけた。

だが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はこれに応じず、翌11日、トルコ・イスタンブールで15日にウクライナと直接協議を行うことを提案した。

これに対しウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、トルコでプーチン氏と「個人的に」会う用意があると述べたが、ロシアが30日間の停戦提案を拒否した場合でも出席するかについては明言していない。

デービッド・ラミー英外相はワイマール・プラスの会合に先立ち、欧州の指導者は「欧州大陸の集団安全保障にとって一世代に一度の重大局面に直面している」と発言。「今日われわれが直面している課題には、ウクライナの未来だけでなく、欧州全体の存立がかかっている」と強調した。(c)AFP/James PHEBY