故ローズ氏やジャクソン氏が資格回復 野球賭博関与で永久追放
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【5月14日 AFP】野球賭博に関与して米野球界から永久追放された故ピート・ローズ氏とジョー・ジャクソン氏について、大リーグ機構(MLB)は13日、両氏の資格を回復させると発表した。2人を含む元選手が、死後に殿堂入りする可能性が生まれる歴史的な判断となった。
MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは「すでに故人となった人物が野球の健全性に影響を及ぼすことはない」とし、処分を受けた個人が死去した時点で永久処分が無効になるとの判断を示した。
米野球殿堂も、ローズ氏とジャクソン氏を含む17人の故人が永久追放リストから外れ、今後殿堂入りの候補として再評価されると発表している。選考は2027年12月に実施される予定。
ローズ氏は大リーグ通算4256安打の歴代最多記録を持つが、シンシナティ・レッズの監督時代に野球賭博に関与したとして1989年に永久追放処分を受けた。昨年9月に83歳で死去しており、生前から弁護士が処分解除を求めてMLBに働きかけていた。
ジャクソン氏は、シカゴ・ホワイトソックスの8選手が1919年のワールドシリーズで八百長に関与したとされる「ブラックソックス事件」で非難を浴び、他の選手とともに永久追放された。刑事裁判では無罪となったが、大リーグは8人全員に厳しい処分を下した。(c)AFP