イタリア国際、賭博関連の迷惑客排除へ テニス
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【5月14日 AFP】テニス、イタリア国際の主催者は13日、賭けで有利になることを目的に選手のプレーを妨害する観客を退席処分とする方針を発表した。
大会ディレクターのパオロ・ロレンツィ氏は、この問題を「長い間、非常に注視してきた」と述べ、「絶対に受け入れられない」と断じた。「妨害行為が判明した人物は、今後イタリアテニス連盟(FITP)主催の大会に出入りできなくなる」とも語った。
テニスでは、リアルタイムで賭けを行う観客が選手に罵声や叫び声を浴びせ、集中力を削ごうとする行為がたびたび見られ、今大会でも試合の進行に支障を来す場面が相次いでいた。
ロレンツィ氏は個別のケースには言及しなかったが、主催者は一部の観客の行き過ぎた行動をめぐり、批判を受けていた。
男子のアレックス・デミノー(オーストラリア)は試合中、観客2人と口論になり、サーブを中断せざるを得なかった。ヤクブ・メンシク(チェコ)も、同様のアクシデントに見舞われた。
これらの問題がギャンブルに直接関係していることが示唆されているわけではないが、リアルタイムで試合に賭ける「ライブベッティング」は近年、複数の大会で問題となっている。(c)AFP