【5月24日 AFP】米国のカリフォルニア州サクラメントで、怪力自慢が競う国際大会が4日間にわたって開催され、参加者たちが「世界最強の男」の称号をかけて、巨大な石やサンドバッグを投げたり、重量挙げなどを行ったりして競い合った。

ごつごつとした背中や、ありえないほどの筋肉がついた腕、そして丸太のような太ももをした屈強な男たちは、自分の体重の2倍以上の重さのものを持ち上げて競っていた。

こうした大会への参加者は、見た目の体格からか周りの人から「ただ重いものを持ち上げるのが好きで、怒りっぽい人」とよく誤解されがちだという。

同じように誤解された経験があるというカナダからの参加者は「私たちは、ただの『筋肉バカ』だと思われがちだ。だが私は臨床運動生理学の修士号を持っているし、多くの出場者が高等教育を受けている。皆、自分自身に挑戦するのが好きなだけだ」と話した。

今大会の優勝者は南アフリカ出身のライノ・ネルさん(30)だった。ネルさんは機械工学の学位を取得後、このスポーツを始めたといい、肉と野菜で1日6000カロリーを摂取することを目的とした複雑な食事スケジュールをこなしながら、夜遅くまでジムに通ったという。

会場の参加者からは、互いがライバル同士でありながらも、ある種の「仲間意識」が伝わってきた。相手を見守りながらも、声援を送り、拍手でたたえるのだ。

「2人の男が互いに抱き合い、応援し合い、支え合っているのを目にすると、本当の強さとは何なのかがよく分かる」と参加者の一人は話した。

映像は16日に撮影。(c)AFP/Paula RAMON