【5月22日 Xinhua News】中国の鉄道車両製造大手、中国中車はこのほど、2024年12月から25年5月の間に同社および傘下会社が複数の重要な大型契約を締結したと明らかにした。受注額は合計で547億4千万元(1元=約20円)に上り、24年通期の売上高の22・2%に相当する規模となった。

 重要な大型契約は6分野に及び、うち受注額が100億元を超えたのは3分野で、いずれも鉄道設備事業に関わる契約だった。そのうち、傘下会社が都市軌道車両や設備の販売・メンテナンスをめぐり、深圳市地鉄集団、杭州地鉄運営、港鉄中鉄電化軌道交通(深圳)ら各社と締結した契約は、総額が約182億2千万元に上った。

 鉄道設備は同社の売上高に影響を与える重要な事業である。25年第1四半期(1~3月)の売上高が前年同期比51・2%増の486億7100万元となったのは、鉄道設備事業の売上増加によるところが大きかった。同事業の1~3月の売上高は93・6%増の257億8600万元で、内訳は機関車が23億600万元、客車が5億1900万元、「動車組(動力分散式列車)」が177億5700万元、貨物車が52億400万元だった。

 同社は規模が世界トップクラスで、充実した製品ラインナップと一流の技術力を誇る軌道交通設備と重要なクリーンエネルギー設備のサプライヤーである。24年12月~25年5月には傘下会社が内モンゴル三峡蒙能能源、金風科技、中国能源建設集団東北電力第一工程ら各社と風力発電設備販売、エネルギー貯蔵設備販売をめぐる契約を締結し、総額は約53億6千万元に上った。この種の契約額が50億元を超えたのは24年以降で2回目だった。(c)Xinhua News/AFPBB News