【5月24日 AFP】フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトが私的に使用するために特別に作らせて所有していた剣が22日、フランス・パリのオークションにかけられ、466万ユーロ(約7億6000万円)で落札された。競売会社オテル・ドゥルオは、ナポレオンの所有物の中では過去最高に迫る額だとしている。

この剣は、ナポレオンが1802年に注文し、皇帝として統治中、手元に置いていた。

落札推定価格は70万〜100万ユーロ(約1億1000万〜1億6000万円)とされていた。

ナポレオンの遺物でこれまでの最高価格は、1800年の「マレンゴの戦い」で使用された剣が2007年に落札された際の480万ユーロ(現在の為替レートで約7億8000万円)。今回の落札価格は、それに迫るものとなった。

今回出品された剣は、ナポレオンが、自身の側近で、元帥に最後に任命した一人、エマニュエル・ド・グルーシーに譲ったもの。

ナポレオンが最後の戦いとなる「ワーテルローの戦い」で敗北した1815年以降、グルーシー家が所有していた。(c)AFP