中国の科学者王小雲氏 2025年ロレアル-ユネスコ女性科学賞を受賞
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【5月30日 CGTN Japanese】国連教育科学文化機関(ユネスコ)は26日、プレスリリースを発表し、中国の科学者王小雲氏を含む5人が2025年ロレアル-ユネスコ女性科学賞を受賞したことを明らかにし、物理、数学、コンピューターサイエンスの分野における画期的な貢献を評価しました。
プレスリリースによると、清華大学高等研究院の「楊振寧講座」教授である王小雲氏は、暗号学と関連する数学的問題の分野において重要な研究成果を成し遂げ、安全なデータ通信と保存に強固な基盤を提供しました。王氏の画期的な研究は、通信プロトコルで広く用いられるハッシュ関数に存在する根本的な脆弱(ぜいじゃく)性を明らかにし、次世代のハッシュ関数標準の策定を推進しました。これらの標準は目下、銀行カード、コンピューターの暗証番号、電子商取引などの分野で幅広く用いられています。王氏の革新的な研究成果は、多くの女性が数学やサイバーセキュリティーの研究に取り組むきっかけとなったとのことです。
表彰式は6月12日、パリにあるユネスコ本部で開催される予定です。
ロレアル-ユネスコ女性科学賞はユネスコとフランスのロレアル財団が1998年に共同で創設したもので、毎年、アフリカ・アラブ諸国、アジア太平洋地域、欧州、ラテンアメリカ・カリブ海地域、北米の五つの地域から女性科学者5人を選出し、賞を授与しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News