【5月31日 CGTN Japanese】中国自動車工業協会がこのほど発表したデータによりますと、2025年1~4月期の中国の自動車輸出台数は前年同期比6%増の193万7000台に達しました。全国乗用車市場情報連合会の崔東樹事務局長は、「年初4カ月の輸出実績は予想を上回り、2025年には中東市場が輸出増の中心となった」と述べました。

 完成車輸出台数の累計では、2025年1~4月期はメキシコ、アラブ首長国連邦(UAE)、ロシアなどが上位10カ国に名を連ねました。その中で、UAEが13万9054台、サウジアラビアが9万1985台で、それぞれ第2位と第6位を占めています。輸出台数が増えた上位5カ国だけで増加分の62%を占めており、特にUAEは5万2421台の増加で首位となり、中東市場が確実に輸出増の核となっています。

 崔事務局長の分析によりますと、2024年の中国の新エネルギー車(EV・HEV・FCVなどを含む)輸出先は主にベルギー、英国などのヨーロッパ諸国や、ブラジル、東南アジア諸国に集中していました。これらの市場での新エネルギー車への旺盛な需要が、中国の自動車輸出をけん引する重要な原動力となっていました。

 中国自動車工業協会のデータによりますと、今年1~4月期の新エネルギー車輸出台数は前年同期比52.6%増の64万2000台に達しました。4月単月ではブラジル、ベルギー、メキシコなどが総輸出台数のトップ10にランクインしました。増加台数ではメキシコ、フィリピン、トルコなどが顕著な伸びを示しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News