【6月3日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス事務総長は2日、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで米国が支援する援助物資配給所近くで前日、イスラエル軍の発砲により多数のパレスチナ人が殺傷された事件について、独立した調査を要求した。

ガザの民間防衛当局によると、これまでに少なくとも死者31人、負傷者176人が確認されている。近隣の病院関係者は、銃撃による多数の負傷者が搬送されてきたと報告した。

イスラエル軍は、現場「付近または内部」にいた人々への発砲は否定している。だが、軍関係者は約1キロ離れた場所で夜間、「複数の容疑者に向けて警告射撃が行われた」ことを認めている。

グテレス氏は声明で「昨日、ガザで援助を求めていたパレスチナ人が殺傷されたという報告に衝撃を受けている。食料を求めるだけで命が危険にさらされるという状況は容認できない」と非難。「この出来事について即時かつ独立した調査の実施と、加害者の責任追及を求める」と述べた。(c)AFP