【6月7日 AFP】レバノンの首都ベイルート南部に対するイスラエル軍の攻撃を、昨年11月の親イラン民兵組織ヒズボラを巡る停戦合意違反だとレバノン指導部が非難したのを受け、イスラエルは6日、ヒズボラが武装解除されるまでレバノンへの攻撃を続けると警告した。

イスラエル軍は5日の攻撃について、ヒズボラの無人機製造拠点を狙ったものだと主張している。イスラム教の祝祭「イード・アル・アドハ」前夜にイスラエルが避難を呼びかけた後に行われ、ベイルート南郊の多くの住民が避難を余儀なくされた。

ヒズボラとイスラエルの敵対行為終結を目指した停戦合意が締結されて以来、ヒズボラ支援の拠点として知られるベイルート南部に対するイスラエルによる爆撃は今回が4回目で、最も激しいものとなった。前回の攻撃は4月下旬に行われた。

イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は声明で、「イスラエル国家の安全なくして、ベイルートに平穏はない。レバノンに秩序と安定もない」と警告。

「合意は尊重されなければならない。履行しないなら、われわれは引き続き大きな武力を持って行動するだろう」と続けた。(c)AFP