スペインの独占禁止当局、欧州SLめぐりUEFAの調査開始
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【6月7日 AFP】スペイン国内における市場競争を監視する国家市場競争委員会(CNMC)は6日、欧州サッカー連盟(UEFA)が欧州スーパーリーグ構想に反対して欧州のサッカー大会の競争を制限しているとして、調査を開始したと明らかにした。
CNMCはスーパーリーグ構想の実現を目指すA22スポーツ・マネジメントからの申し立てを受け、欧州で新たに大会が計画される際にUEFAが反競争的な行動を取っている可能性について調査を開始したと説明。声明では、「予備調査の結果、UEFAの行動が侵害に値する可能性が見つかった」とした上で、「これは調査の最終判断を予断するものではない。結論まで最大24か月の期間が設けられた」と述べられている。
調査では、UEFAが欧州9クラブと結んだとされる合意に焦点を当てている。この合意は、これらのクラブによる競合大会の組織や参加を防ぐことを目的としている。
UEFAはまた、代替リーグに参加したクラブにはUEFA主催大会から除外すると警告するなどし、合意を強制するための措置を講じた疑いがあるとされている。
2021年に12クラブから発表された最初のスーパーリーグ構想は、関与したイングランドのクラブのファンから怒りを買い、UEFAおよび国際サッカー連盟(FIFA)からの圧力を受けて立ち消えとなった。
一方、大会を新設する際に事前にUEFAとFIFAの承認を必要とするのは、両連盟による「支配的地位の乱用」だとする欧州司法裁判所(ECJ)の判断を受け、スーパーリーグ構想は2024年12月に新たな命を吹き込まれた。A22は欧州全域から64クラブを集め、昇格と降格を含む3部制の新しい構想を計画していると発表した。(c)AFP