【6月8日 AFP】中国は欧州連合(EU)に対し、レアアース(希土類)輸出の円滑化に向けた「グリーンチャンネル」を設けることを提案した。同国商務省が7日、明らかにした。

中国は今年4月以降、レアアース輸出に許可制を導入している。国際エネルギー機関(IEA)によると、中国は世界のレアアース採掘量の60%以上、精製シェアの92%を占めている。

中国の王文濤商務相は3日、EUのマロシュ・シェフチョビッチ欧州委員(通商・経済安全保障担当)と会談した。

商務省はこの日、王氏の談話として、「レアアースやその他品目に対する輸出管理は国際的な慣行だ」としながら、「中国は欧州の懸念を非常に重視しており、適格な申請に対してグリーンチャンネルを設け、審査と承認を迅速に行い、作業レベルでの時宜にかなった意思疎通を維持するよう指導する意向だ」とした。

王氏とシェフチョビッチ氏との会談では、中国の補助金支給を理由にEUが課している中国製電気自動車(EV)を対象とする関税なども議題に上った。(c)AFP