トランプ氏、「反乱法」発動を検討 LAに正規軍配備へ
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【6月11日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は10日、カリフォルニア州ロサンゼルスで不法移民摘発への抗議デモが続いているのを受け、軍の治安維持権限を拡大する「反乱法」の発動に改めて言及した。
6日から続いている抗議デモに対応するため、ロサンゼルスには州兵約4000人に加え、正規軍である海兵隊700人が派遣される予定。トランプ氏はこの日、反乱法発動の意思を問われた際、「反乱があればもちろん発動する。様子を見よう」と語った。
米国法は、反乱がない限り、軍隊を警察力として使用することを大幅に制限しているが、トランプ氏が実際に反乱法を発動し、国内の法執行にも正規軍を自由に動員するようになるのではないかとの見方が広がっている。
ミズーリ大学のフランク・ボーマン教授(法学)はAFPに対し、トランプ氏は「まず州兵を投入し、次に海兵隊を動員するために非常事態宣言を使おうとしている」と指摘。トランプ氏は全面的な危機状態を誘発させ、その対応として極端な措置に訴えることを狙っているとの「疑念」があると述べた。(c)AFP/Sarah TITTERTON