ボリビア元大統領支持者ら、警官を爆破 政府発表
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【6月13日 AFP】ボリビア政府は12日、デモ参加者に人質にされた警官が爆発物で爆破されたと発表した。これは、国とエボ・モラレス元大統領の支持者との対立が激化していることを示している。
ジョニー・アギレラ内務副大臣は記者団に対し、警官1人が「暴徒に拉致され」、抗議者たちが警官の体にダイナマイトを仕掛けて爆発させ、殺害したと語った。
この残虐な攻撃は南西部の鉱山の町リャジャグアで発生した。この町では11日にも、道路封鎖を解除するために派遣された3人の警官が射殺された。
食料と水の不足に不満を持つ地元住民が自らバリケードを撤去しようとした後、警察が介入し、17人が負傷する衝突が発生した。
ロベルト・リオス内相は、中部のコチャバンバ県では爆発物を扱っていた農民が死亡したと述べた。
保健省によると、リャジャグアとコチャバンバでの衝突で計54人が負傷した。負傷者の中には数人の警官も含まれている。
モラレス元大統領の弁護士は、抗議参加者のうち3人が死亡し、2人が射殺されたと発表した。
2006年から19年までボリビアを率いたモラレス氏の支持者たちは、8月17日の大統領選挙への同氏の出馬が認められなかったことに抗議して、6月2日から同国中部と南部の主要道路を封鎖している。
その後、抗議はルイス・アルセ大統領に対する広範な反乱に発展。深刻な経済危機への対応をめぐって大統領の辞任を求める声が高まっている。(c)AFP