首脳たちを「クマから守れ」 カナダG7サミット
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【6月17日 AFP】カナダ・ロッキー山脈の景勝地カナナスキスで16日から始まる先進7か国首脳会議(G7サミット)へ向けて、各国首脳をクマから守るために、電気フェンス、ドローン、赤外線カメラ、警察犬などが配備されている。
アルバータ州公共安全省の報道官は「グリズリーベア(ハイイログマ)が最も懸念されるが、チームはあらゆる野生動物に備えている」と述べた。
警備チームは「食べ物など誘引物がある場所を中心にフェンスを設置し、その中にはクマ用電気柵もある」としている。フェンスの高さは2.4メートル以上に設定されている。
また赤外線カメラや「マウンティーズ」として有名な騎馬警察のドローン、特殊訓練を受けたクマ追跡犬も投入されている。
ドローンは「野生動物の活動をリアルタイムで監視する」もので、先週だけでグリズリーベア、ブラックベア、クーガー、ムース、ビッグホーンシープ、シカの活動が記録された。
グローブ・アンド・メール紙によると、カナナスキスには約65頭のグリズリーベアが生息している。最近では、2頭の子グマを連れた母グマが突進する事案が報告されたことを受け、一部地域が閉鎖されたという。(c)AFP