【6月27日 AFP】イタリアの裁判所は26日、人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物(総称PFAS〈ピーファス〉)を流出させ、約200平方キロ範囲の飲料水や土壌を汚染した罪で、破産した同国の化学品メーカー「ミテニ」の元幹部ら11人に禁錮2年8月~17年の判決を言い渡した。日本の三菱商事やルクセンブルクに拠点を置くインターナショナル・ケミカル・インベスターズ(ICIG)などの幹部が含まれている。

検察によると、ミテニはビチェンツァ近郊トリッシノの工場から化学物質を含む廃棄物を水路に流し、ビチェンツァ、ベローナ、パドバにまたがる広大な地域を汚染した。

同工場は1968年からPFASを生産し、2018年にミテニの経営破綻で閉鎖されるまで、3社によって運営されていた。(c)AFP