フォークランド紛争開戦25周年 「フォークランドはアルゼンチン領」、チャベス大統領 - ベネズエラ
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【カラカス/ベネズエラ 3日 AFP】英国統治下のフォークランド(Falkland、アルゼンチン名マルビナス)諸島をめぐるフォークランド紛争開戦から25周年を迎えた2日、ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領はフォークランドはアルゼンチン領との認識を示した。
同大統領は国営テレビが放送した演説の中で、「植民地主義はもうたくさんだ」と述べ、右派南米諸国に対してアルゼンチン支持での団結を訴えた。
また、「フォークランド領土問題での対話に一切応じない英国に、対話の席に着くよう他の同盟国とともに要求する」と述べたほか、「開戦25周年の今日、アルゼンチンの領土であるフォークランドを守るために命を落としたアルゼンチン兵士らを偲びたい」とアルゼンチンへの敬意を示した。
強硬反米派で知られるチャベス大統領は、この日も米国糾弾の機会を逃さず、「帝国」米国が同紛争で英国を支援したと非難した。
加えて、アルゼンチンへ援軍を派遣せず10週間におよんだ紛争を傍観していたとして、キューバ以外の中南米諸国も同様に非難した。キューバについては、「フォークランドに支援軍を派遣した唯一の中南米政府」と称賛した。
同大統領は、また、同様の機会に備え、南米諸国による安保協力機構の設立を提案した。
一方、英国のロンドンでもトニー・ブレア(Tony Blair)首相と紛争当時の首相、マーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)氏が出席して開戦25周年式典があったが、控えめに行なわれ、さほど注目を集めなかった。
1982年4月に勃発したフォークランド紛争で、当時のサッチャー首相は同諸島の奪回と島民1800人の保護を目指し、軍艦110隻、2万8000部隊を派遣し勝利を収め、「鉄の女」の異名を強固なものとした。
一方、約2か月間続いた陸空海上戦による犠牲者は、アルゼンチン兵649人、英兵255人、島の住民3人など900人以上に上った。
紛争以降、領土問題は棚上げ状態となっていたが、アルゼンチンは再び主権問題を協議したい姿勢を見せている。
写真はアルゼンチン最南端のウスアイア(Ushuaia)で2日、海に花を投じたり、「我々は戻る」と書かれたアルゼンチン国旗を掲げてフォークランド紛争の犠牲者を偲ぶ人々。(c)AFP/JUAN MABROMATA
同大統領は国営テレビが放送した演説の中で、「植民地主義はもうたくさんだ」と述べ、右派南米諸国に対してアルゼンチン支持での団結を訴えた。
また、「フォークランド領土問題での対話に一切応じない英国に、対話の席に着くよう他の同盟国とともに要求する」と述べたほか、「開戦25周年の今日、アルゼンチンの領土であるフォークランドを守るために命を落としたアルゼンチン兵士らを偲びたい」とアルゼンチンへの敬意を示した。
強硬反米派で知られるチャベス大統領は、この日も米国糾弾の機会を逃さず、「帝国」米国が同紛争で英国を支援したと非難した。
加えて、アルゼンチンへ援軍を派遣せず10週間におよんだ紛争を傍観していたとして、キューバ以外の中南米諸国も同様に非難した。キューバについては、「フォークランドに支援軍を派遣した唯一の中南米政府」と称賛した。
同大統領は、また、同様の機会に備え、南米諸国による安保協力機構の設立を提案した。
一方、英国のロンドンでもトニー・ブレア(Tony Blair)首相と紛争当時の首相、マーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)氏が出席して開戦25周年式典があったが、控えめに行なわれ、さほど注目を集めなかった。
1982年4月に勃発したフォークランド紛争で、当時のサッチャー首相は同諸島の奪回と島民1800人の保護を目指し、軍艦110隻、2万8000部隊を派遣し勝利を収め、「鉄の女」の異名を強固なものとした。
一方、約2か月間続いた陸空海上戦による犠牲者は、アルゼンチン兵649人、英兵255人、島の住民3人など900人以上に上った。
紛争以降、領土問題は棚上げ状態となっていたが、アルゼンチンは再び主権問題を協議したい姿勢を見せている。
写真はアルゼンチン最南端のウスアイア(Ushuaia)で2日、海に花を投じたり、「我々は戻る」と書かれたアルゼンチン国旗を掲げてフォークランド紛争の犠牲者を偲ぶ人々。(c)AFP/JUAN MABROMATA