与党、次期大統領候補にギュル外相の指名を発表 - トルコ
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【アンカラ/トルコ 24日 AFP】与党、公正発展党(Justice and Development Party、AKP)党首のレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相は24日、次期大統領候補にアブドラ・ギュル(Abdullah Gul)外相(56)を指名すると発表した。
ギュル候補はエルドアン首相とともに、2001年にAKPを結成。現在は副首相も兼任している。
AKPは国会で全550議席中353議席を占めるため、ギュル候補の第11代大統領就任はほぼ確実視されている。
トルコの大統領任期は1期7年で、アフメト・ネジデット・セゼル(Ahmet Necdet Sezer)現大統領の任期は5月16日で満了する。次期大統領選挙は、第1回投票を4月27日、第2回を5月2日、第3回を5月9日、第4回を5月15日に予定。当確ラインは、第1、2回投票では全550票の3分の2に当たる367票、第3・4回投票では過半数の276票とされているため、ギュル候補の当確は5月9日以降まで持ち越されるとみられる。
選挙にはエルドアン首相自らが立候補するとの見方が広まっていたが、政教分離派から激しい反発があった。イスラム教徒が人口の大多数を占めながら憲法で政教分離を定めるトルコで、現在は保守派の民主主義を自認しつつも、元イスラム主義者の同首相が大統領になった場合、あつれきを招く不安あったためである。
写真は同日、次期大統領選挙の党候補指名を受け、党員らから激励を受けるギュル外相(左)とエルドアン首相。(c)AFP
ギュル候補はエルドアン首相とともに、2001年にAKPを結成。現在は副首相も兼任している。
AKPは国会で全550議席中353議席を占めるため、ギュル候補の第11代大統領就任はほぼ確実視されている。
トルコの大統領任期は1期7年で、アフメト・ネジデット・セゼル(Ahmet Necdet Sezer)現大統領の任期は5月16日で満了する。次期大統領選挙は、第1回投票を4月27日、第2回を5月2日、第3回を5月9日、第4回を5月15日に予定。当確ラインは、第1、2回投票では全550票の3分の2に当たる367票、第3・4回投票では過半数の276票とされているため、ギュル候補の当確は5月9日以降まで持ち越されるとみられる。
選挙にはエルドアン首相自らが立候補するとの見方が広まっていたが、政教分離派から激しい反発があった。イスラム教徒が人口の大多数を占めながら憲法で政教分離を定めるトルコで、現在は保守派の民主主義を自認しつつも、元イスラム主義者の同首相が大統領になった場合、あつれきを招く不安あったためである。
写真は同日、次期大統領選挙の党候補指名を受け、党員らから激励を受けるギュル外相(左)とエルドアン首相。(c)AFP