【9月10日 AFP】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の合意に基づき、北朝鮮で核施設の無能力化に向けた具体策を協議する米国の核専門家チームが10日、韓国に到着した。米国務省のソン・キム(Sung Kim)朝鮮部長率いる専門家チームは、11日に南北軍事境界線の板門店(パンムンジョム、Panmunjom)を経由して北朝鮮入りし、平壌(Pyongyang)で中国とロシアの専門家チームと合流して5日間の日程で主要核施設の調査を行う。

 こうした調査団の受け入れは、昨年10月に初めて核実験を実施した北朝鮮が、核施設の完全な閉鎖を真剣に考えている希望的な兆しとみられている。

 キム部長はソウル(Seoul)西部の仁川(インチョン)国際空港(Incheon Interenational Airport)で記者団に、北朝鮮では2、3か所の核施設を訪れると話した。

 キム部長は6か国協議の次席代表を務めており、ソウルで韓国の林聖男(イム・ソンナム、Lim Sung-Nam)次席代表と夕食をとりながらの会談が予定されている。(c)AFP