【9月20日 AFP】2012年UCIロード世界選手権大会(2012 UCI Road World Championships)は19日、男子エリート個人タイムトライアル(ヘールレンからファルケンブルフ、45.7キロメートル)が行われ、ドイツのトニー・マルティン(Tony Martin)が58分38秒で連覇を果たした。

 5秒差の2位には米国のテイラー・フィニー(Taylor Phinney)が入った。

 フィニーとの一騎打ちとなったレースで、平均時速46.8キロを記録したマルティンは僅差で勝利し、フィニッシュ後は地面に横になって息を整えた。

 第67回ブエルタ・ア・エスパーニャ(67th Vuelta a Espana)王者のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)は、30キロメートル付近でマルティンに抜かれ、最終的には2分30秒差の9位に終わった。

 3位には1分44秒差でベラルーシのヴァシリ・キリエンカ(Vasil Kiryienka)、4位には米国のティジェイ・ヴァン・ガーデレン(Tejay Van Garderen)が続いた。また6位には、カザフスタン国内王者で、このレベルではほぼ無名といえるディミトリ・グルージェフ(Dmitriy Gruzdev)が入っている。

 一方、表彰台も狙える位置にいたイタリアのマルコ・ピノッティ(Marco Pinotti)はコーナーの滑りやすくなった部分で転倒し、リタイアとなった。

 16日に行われた男子チームタイムトライアルで、オメガファルマ・クイックステップ(Omega Pharma-Quick Step)の一員として優勝を手にしているマルティンは、この日の個人タイムトライアルの勝利で自身3つ目の世界選手権のタイトル獲得を果たした。

ロンドン五輪では、ハンプトンコート宮殿(Hampton Court Palace)で行われた男子個人タイムトライアルで、英国のブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins)に次ぐ2位に入り、銀メダルを獲得している。(c)AFP