ロシア勢と握手に非難 ウクライナのジュニア選手が謝罪 全豪OP
このニュースをシェア

【1月24日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)のジュニアの部に出場したウクライナのエリザベータ・コトリアー(Yelyzaveta Kotliar)が、対戦相手のロシア選手と試合後に握手したとして自国の協会から非難され、謝罪した。
【写真特集】AFPが選んだ全豪オープンテニス2024の「TOPSHOT」
16歳のコトリアーは、敗れた女子シングルス1回戦の試合後にロシア選手と握手をし、相手の勝利をたたえた。
ウクライナの選手の間では、ロシアとベラルーシの選手と対戦する際は握手をしないことが暗黙の了解となっている中、ウクライナテニス連盟(FTU)は、今回の件について「不適切な出来事」とした上で「ウクライナのテニス選手は侵略国の代表と握手しない」とする立場を強調。方針については各選手に通達済みで、選手も支持していると説明し、コトリアーの行動は「過ち」だと非難した。
これを受け、コトリアーは父が代理でコメントを発表。「娘はまだ16歳で四大大会(グランドスラム)のような大きな大会に出場した本格的な経験もない」とし、「ネットの向こうにいる相手が、祖国を攻撃してきている国の代表だとは理解していなかった」と擁護。「間違いなく過ちだったし、娘も深く反省して、あのようなことは二度としないと約束している」と語った。
今回の件について、シニアの女子シングルスで準決勝に進出したダイアナ・ヤストレムスカ(Dayana Yastremska、ウクライナ)は24日の試合後、「私たちは握手をしていないけれど、彼女はまだ若くてあまり経験もない。誰にだって起こること」とかばった。(c)AFP