【2月3日 AFP】サッカーアジアカップ(2023 AFC Asian Cup)は2日、カタール・アルワクラ(Al Wakrah)などで準々決勝が行われ、韓国は主将・孫興民(Son Heung-min、ソン・フンミン)の延長戦のゴールでオーストラリアを2-1で下し、ヨルダンとの準決勝に進出した。

 試合は42分、相手陣内でボールを奪ったところから最後はクレイグ・グッドウィン(Craig Goodwin)がボレーシュートを蹴り込み、オーストラリアが先制。精彩を欠く韓国はその後も劣勢が続いたが、後半アディショナルタイム6分に孫が獲得したPKを黄喜チャン(Hwang Hee-chan、ファン・ヒチャン)が成功させて同点。そして迎えた延長前半の104分、孫がカーブのかかった鮮やかな直接FKを決め、チームを準決勝へ導いた。

 ここまで今大会では本領発揮とまではいっていなかったが、最も重要な場面で結果を残した孫。この日は圧巻のプレーでマンオブザマッチにも選ばれ、試合後には「疲労なんて関係ないし、言い訳にはならない。僕たちはただトロフィーを持ち帰ることを目指すだけだ」と話し、韓国代表として1960年以来となるアジアカップ優勝へ意欲を燃やした。

 ヨルダンは1-0でタジキスタンを下し、初の4強入りを果たした。CKからアブダラー・ナシブ(Abdallah Nasib)が放ったヘディングシュートが相手に当たってオウンゴールとなり、これが決勝点となった。タジキスタンも初出場の今大会で大健闘を見せたが、快進撃はベスト8でストップとなった。

 3日には残りの準々決勝2試合が行われ、日本がイランと、前回覇者のカタールがウズベキスタンと対戦する。(c)AFP/Peter STEBBINGS