武夷山国家公園で大型キノコの新種2種を発見 中国福建省
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【3月11日 Xinhua News】中国福建省農業科学院食用菌研究所はこのほど、江西農業大学や海南師範大学、生態環境部南京環境科学研究所などと共に、同省と江西省にまたがる武夷山国家公園で大型真菌(キノコ)の新種2種類、「双孢小蘑菇(Micropsalliota bispora)」と「霜蓋擬疣柄牛肝菌」(Hemileccium pruinatus)を発見したと明らかにした。関連の研究成果は「双孢小蘑菇」が国際的菌類学誌「マイコキーズ(MycoKeys)」で、「霜蓋擬疣柄牛肝菌」が国際的植物分類学誌「フィトタクサ(Phytotaxa)」でそれぞれ発表された。
「双孢小蘑菇」はハラタケ目ハラタケ科ミクロプサリオタ属(Micropsalliota、小蘑菇属)の真菌。この属はハラタケ科の中でも子実体(傘やひだの部分)が小さく、サンプルの採集や処理、観察が難しいために研究や認識が遅れ、多くの種はこの半世紀近くの間に集中して発見、記載されている。今回発見された「双孢小蘑菇」は、大部分の担子器(胞子を形成する細胞)が二つの胞子を形成することから命名された。
福建省農業科学院食用菌研究所の曽輝(そう・き)所長によると、ミクロプサリオタ属の菌類はサイズが小さく、食用菌としての利用は難しいものの、根圏菌(植物の根の周囲に生息する菌)として植物の二次代謝物の蓄積に大きく影響する。例えば、一部の種は薬用植物の芳香成分の蓄積を顕著に促進することが知られており、研究・利用の可能性を秘めているという。
一方、「霜蓋擬疣柄牛肝菌」は、イグチ目イグチ科ヘミレクシヌム属(Hemileccinum、擬疣柄牛肝菌属)の真菌で、赤褐色の傘の表面が白い粉霜(薄い粉状の物質)に覆われているという形態的特徴からその名が付けられた。柄の表面には淡褐色から褐色、さらには赤褐色の鱗片が密生しており、傘の表皮の菌糸は上部が細く、下部が太くなっている。
海南師範大学生命科学学院の曽念開(そう・ねんかい)教授によると、「霜蓋擬疣柄牛肝菌」は外生菌根菌であり、ブナ科の植物と共生関係を形成できる。互いにとって利益になるこの共生関係は生態系内で重要な役割を果たしており、菌根菌と植物の生態学的な相互作用モデルの研究にとっても新たな手がかりになるという。(c)Xinhua News/AFPBB News