トランスジェンダー選手との対戦拒否 米選手が失格 フェンシング
このニュースをシェア

【4月4日 AFP】米国で行われたフェンシング女子フルーレの大会で、選手がトランスジェンダー選手との試合を拒否して失格となったことがネット上で話題となっている。
騒動が起きたのは、先月30日にメリーランド大学で行われた大会で、ステファニー・ターナー選手がレッドモンド・サリバン選手と対戦せずに膝をついた。
ターナー選手は試合を放棄したとして、国際フェンシング連盟(FIE)の規則により失格となった。
サリバン選手は39人中24位で大会を終えた。
ターナー選手は、米FOXニュースデジタルに対し、「(統括団体の)USAフェンシングが性別適格性に関する女性の反対の声に耳を傾けなかったので、何をすべきか分かっていた」と語った。
USAフェンシングが2023年に定めたトランスジェンダー選手に関する方針では、男性から女性に性転換する選手は1年間のテストステロン抑制治療を受け、それを証明した場合のみ女子種目に出場できる。
ターナー選手はまた、トランスジェンダー選手と対戦しないと決断したことによって個人的な影響を受けることも覚悟しており、「少なくとも一時的に自分の人生を破壊するだろう」「これから大会に出るのは簡単ではないと思う。練習も簡単にはいかないはず。これをするのは非常に難しい」と語った。(c)AFP