長距離フライトで遺体の隣に 「気分のいいものではない」 豪夫婦
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【2月27日 AFP】長距離フライト中にブランケットで覆われた遺体の隣に座らされたとして、オーストラリア人の夫婦がカタール航空への不満を訴えた。
夫のミッチェル・リングさんによると、先週の豪メルボルンからカタールの首都ドーハに向かう14時間のフライト中に女性客が死亡した。
客室乗務員らは遺体をビジネスクラスに移動させようとしたが、女性はかなりの大柄だったため通路を通ることができなかった。
リングさんは「客室乗務員は少しいらついた様子でこちらを見て、私の隣の席が空いていることに気付いた」と当時の状況を説明。
「客室乗務員に『席を移っていただけますか』と聞かれたので、『はい、問題ありません』と答えた」「すると、私が座っていた席に女性の遺体を座らせた」と続けた。
他にも空席があったにもかかわらず、リングさんは約4時間、遺体の隣に座らされたという。
旅客機が着陸した後も遺体の隣で待たされ、ようやく駆け付けた救急隊員が女性から毛布をはがしはじめたと言い、「気分のいいものではなかった」と当時を振り返った。
リングさんと妻のジェニファー・コリンさんは伊ベネチアに向かう途中だった。
コリンさんは 「私は飛行機での移動が普段から得意ではない」とした上で「乗客に配慮した適切な対応策が必要だ」と述べた。
カタール航空はオーストラリアメディアに宛てた声明で「本件で不便や苦痛を生じさせたことについて」謝罪。
「何よりもまず、当社の機内で残念ながら亡くなった乗客の家族にお悔やみを申し上げる」と述べた。(c)AFP