【5月16日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(オーストラリア)が、全仏オープンの男子ダブルスに出場することが15日、分かった。全仏でプレーするのは2017年大会以来で、同胞のジョーダン・トンプソンとペアを組む。

16年に世界ランキングで自己最高の13位に到達したお騒がせ選手のキリオスが、5月25日から6月8日まで開催されるローラン・ギャロス(全仏オープン)の出場者リストに名を連ねていることが、AFPの取材で確認された。

当初は出場する予定はなかったものの、トンプソンの相棒であるマックス・パーセルが4月にドーピング違反で18か月の資格停止処分を受けたことにより、状況が変わった。トンプソンとパーセルのペアは昨年、全米オープンの男子ダブルスを制していた。

17年の全仏でトンプソンとペアを組んで3回戦に進出しているキリオスは、豪紙キャンベラ・タイムズに対し、「マックス・パーセルの件があった後、ジョーダンがパートナーを探していて、自分にプレーしたいかどうか打診してきた」「以前も全仏オープンで一緒にプレーしたことがあるので、もう一人のオーストラリア人選手と一緒にプレーして楽しむのは良いことだ」と語った。

22年にウィンブルドン選手権のシングルスでファイナリストとなったキリオスは、その後けがに悩まされ、23年と24年はシーズンの大半を棒に振った。25年シーズンの開幕時にツアー復帰を果たしたものの、今年3月のマイアミ・オープンでシングルス2回戦敗退を喫したのを最後にプレーから遠ざかっている。(c)AFP