【9月24日 AFP】F1第14戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2012)決勝で追突事故を起こし、自分に責任があることを認めたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)は23日、10月に開催される日本GP(Japan Grand Prix 2012)での10グリッド降格処分を受けた。

 過去に7度の総合優勝を果たしているシューマッハは、セーフティーカーが解除された直後にトロ・ロッソ(Toro Rosso)のジャン・エリック・ベルニュ(Jean-Eric Vergne)に追突し、両者は39周でリタイアを余儀なくされ、レースにはこの日2度目のセーフティーカーが投入された。

 大会主催者は、シューマッハがセーフティーカーの導入で冷えたタイヤのグリップが弱くなり、減速力が落ちていることを考慮していなかったと認めたことを明かし、「シューマッハは自分のミスだと認めている」とコメントした。

 シューマッハは当初、事故原因が分からないとの見解を示し、「ブレーキを強く踏んでいたのに減速せず、接触を避けることができなかった。ジャンには本当に申し訳なく思っている。何が起きたのか原因を突き止める必要がある」と話していた。

 一方、衝突されたベルニュは、「あの時はザウバー(Sauber)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)を抜くことだけに集中していた。好位置につけて、ブレーキをかけたところでミハエルに追突されたんだ。だけどもう終わったことだし、特に言うこともない。残念な結果になったけれど、怒ってもしょうがないよ」と語っている。(c)AFP