【2月7日 CNS】2024年の年越し用品の買い物ラッシュの中で、「95後(1995年〜1999年生まれ)」がすでに消費の主力となっている。彼らは年越し用品の新たなトレンドを追求しながら、商品の品質や個性をより重視している。新たなニーズが新たな消費を喚起し、特色ある年越し用品が新世代の消費者の「お気に入り」になりつつある。

 牛肉、羊肉、魚、エビなどが一世代上の人びとにとっての年越し料理の「メインディッシュ」として欠かせないものだっただろうが、「95後」はこれにとどまらない。洗練された「メインディッシュ」を選ぶ若者が多く、アメリカンロブスターやナマコなどの食材が、美団(Meituan)などの電子商取引(EC)プラットフォームで売上上位をキープしている。

 若者の買い物かごには、新奇で個性的かつトレンド感に満ちたスナックの大型ギフトパックが入っている。例えば、会員制スーパーマーケット「サムズクラブ(Sam's Club)」が売り出した非常に大きなどんぐり形の容器入りのナッツのギフトパック、1キロ入りのポップコーン、子供の身長計として使えるグミのギフトパックなどの商品が大きな人気を博している。新世代の若者は年越し用品のセレモニー感と共に、面白さやインタラクティブ性も重視するようにしている。

「95後」の年越し用品購入に見られる特徴の一つは、手間を省くことだ。加熱するだけで食べられる「調理済み料理」が若い世代の家庭の年越し料理の「顔」になっている。これを使えば、30分で「メインディッシュ」を作り出すことができる。

 多くの若い消費者は、エネルギー摂取をコントロールできる商品を選ぶ傾向がある。タイと中国に展開するスーパーマーケット、テスコ・ロータス(Lotus's)はそれに応え、小さなパッケージの炭酸飲料や無糖、カロリーゼロの飲料を目立つ棚に置くなどの調整を行っている。

 年越し用品の消費変化は時代の変遷を反映している。これまで年越し用品と言えば、食品、アパレル、酒類などの従来型の日用消費財が中心だったが、「95後」の年越し用品リストには腕時計、フィットネス器具、カメラ、旅行などの高品質商品やサービス商品が増えている。

 ミラーレス一眼カメラ、楽器、アウトドア・スポーツ用品は、今年の春節に消費者が購入する「三大人気アイテム」になっている。

 年越し用品の消費は量の確保から品質の追求へ、実物からサービスへ、消費から体験へと変化している。消費高度化の流れが春節前に集中的に表れているようだ。新世代の若者が年越し用品購入の新たなトレンドを少しずつ形作っていくに伴い、新たな消費時代の中で、春節の新たな顔も活気に満ちてきた。(c)CNS-長沙晩報/JCM/AFPBB News