【1月30日 CGTN Japanese】春節（旧正月）を目前に控え、中国では年越し商戦がペット業界にも波及しています。特に売れ筋なのはペット専用の“年越し料理”です。

　中国南部の広東省広州市にあるペットショップは、犬用の年越し料理コースを販売しました。1食168元（約3600円）で、アヒルの丸煮、ミルク味の団子スープ、黒豚卵餃子など10品がお店の席で提供されるという豪華な内容となっています。発表後すぐに予約で席が埋まり、キャンセル待ちも多いということです。

　例年と同様、ペット用年越し料理のギフトセットを購入する人も少なくありません。これらのセットの価格帯は数十元から500元（約1万700円）までさまざまで、主食、炒め物、スープ、デザート、おやつなどのペットフードが入っています。

　中国最大級のECプラットフォームである「淘宝（タオバオ）」が発表した「2025淘宝ペット用年越し料理報告書」によると、今年1月1日以降、淘宝のプラットフォーム上で「ペットの年越し料理」を検索した人の数は前年同期比150％以上増加し、取引額は同60％近く増加しました。ライブコマースのスターとして知られる李佳琦（リー・ジャーチー）さんも、ペット用品がテーマのライブ配信を初めて実施し、フリーズドライスナックやスープパック、缶詰などの食品を紹介したほか、ペット用オムツ、ペット用ウォーターサーバーなどを取り上げました。

　近年、中国では生活水準の向上と消費理念の変化に伴い、ペット消費市場が急成長を続けています。中国畜産業協会ペット産業小委員会が発表した「2025年中国ペット業界白書」によると、2024年に中国のペット経済は右肩上がりの成長を続け、市場規模は3000億元（約6兆4000億円）を突破したということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News