【1月30日 Xinhua News】中国国際貿易促進委員会がこのほど発表した「2024年第4四半期(10~12月)中国外資ビジネス環境調査研究報告書」によると、調査対象となった外資企業の8割超が中国のビジネス環境に「満足」以上と評価したことが分かった。評価指標10項目のうち、営業場所の獲得、廃業手続きの実施、商業トラブルの解決という3項目の満足度は90%以上だった。

 調査は、外資企業400数社を対象に行った。対象企業の内訳は、製造業が50・3%、小規模・零細企業が67・0%、先進国・地域が87・0%だった。

 市場についてみると、外資企業は中国市場に引き続き期待を示し、4割超が25年の中国市場を「良好」と評価。中でも米系企業の4割近くが「良好」と答えた。今後5年の中国市場の評価が「良好」だった外資企業は6割に迫った。

 経営については、企業の8割超が中国の産業チェーン・サプライチェーン(供給網)が安定を維持すると回答。2割近くが増資をし、3割超は24年に中国事業の利益が上昇したとし、5割近くは今後5年に中国事業が増益するとの見通しを示した。増益を予想したのは、欧州企業の5割、米系企業の4割近くとなった。

 このほか、権威あるコンサルティング機関や海外の商工会議所もこのほど、調査報告書や年初の見通しを発表した。ドイツ企業で構成する在中国ドイツ商工会議所(中国ドイツ商会)が発表した「2024-25年在中ドイツ企業:ビジネス信頼感調査報告書」(中国語版)は、在中ドイツ企業546社が調査に参加。報告書によると、中国事業を続ける意向を示した企業は92・0%に達し、企業の61・%が新工場または新設備の導入を予定しているとし、50・0%は研究開発・イノベーション投資を計画していると答えた。長期的に中国に投資する理由について、中国の市場規模の大きさのほか、中国市場の活発さ、優秀な人材蓄積、整った産業チェーンとインフラなどを挙げた。こうした結果はいずれも、中国が依然として外資による投資、起業が集中する場所であることを示している。(c)Xinhua News/AFPBB News