【2月13日 Xinhua News】中国黒竜江省ハルビン市の製薬会社、哈薬集団製薬六廠(哈薬六廠)の旧工場は、壮大な建築と豪奢な外観からここ数年、交流サイト(SNS)で「東洋のルーブル美術館」と称されている。欧州風の重厚な建物はかつて中国製薬業の重要拠点だったが、会社移転後は工場が一般公開され、若者が押し寄せる人気スポットとなった。

 かつての工場事務棟は、ハルビン芸術宮版画博物館として活用され、多数の作品を展示している。見学者は美しい版画芸術を鑑賞しながら、工場の歴史的変遷も感じ取ることができる。館内には版画体験コーナーも設けられ、職員によると、ハルビン冬季アジア大会が開催中とあり、大会マスコットの版画をお土産とする観光客が多い。

 旧工場は歴史を保存しつつ現代文化と融合することで、ハルビンの観光産業に新たな活気を生み出している。(c)Xinhua News/AFPBB News